
お子様の卒業式に着物で出席したいとお考えのお母様、色選びでお悩みではありませんか?
「派手すぎて浮いてしまったらどうしよう」
「地味すぎて写真映えしないかも」
「どんな色が品良く見えるの?」
そんな心配をお持ちの方も多いことでしょう。
私は大阪で50年以上着付けに携わってきましたが、特に卒業式シーズンになると「色選びが一番難しい」というお声をよくお聞きします。でも大丈夫です。
基本のポイントを押さえれば、きっと素敵な着物姿で晴れの日を迎えられますよ。
この記事では、卒業式にふさわしい着物の色選び、避けた方が良い色、年代別のおすすめカラー、そして帯や小物とのコーディネートまで、着付け師の目線から詳しくお伝えいたします。
これを読んでいただければ、自信を持って色選びができるようになります。
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卒業式の母親におすすめ、着物の色選びの基本
春らしい明るい色で上品に装う
卒業式は、3月から4月にかけて行われる春の行事です。そこで季節にふさわしい色を選ぶことで、自然と品の良い印象を演出できます。
特におすすめの春色
- 薄ピンク:女性らしく優しい印象で、写真映えも抜群
- ベージュ:どんな帯とも相性が良く、上品で落ち着いた印象
- 薄緑・若草色:春の新緑を思わせる爽やかで美しい色
- 水色・薄青:清楚で知的な印象を与える定番色
- クリーム色:肌馴染みが良く、エレガントな仕上がり
- 桜色:卒業式にぴったりの季節感ある優美な色
これらの色は、主役であるお子様を引き立てながらも、お母様らしい品格を演出してくれます。特に薄ピンクや桜色は、卒業式の季節感を表現できる理想的な選択肢ですね。
落ち着いた寒色系で知的な印象を
明るい色が苦手な方や、より落ち着いた印象をお求めの方には、寒色系もおすすめです。
上品な寒色系カラー
- 濃紺・鉄紺色:格式高く、どんな場面でも恥ずかしくない定番色
- グレージュ:グレーとベージュの中間色で、モダンで洗練された印象
- 薄紫・藤色:優雅で上品、春の花を思わせる美しい色合い
- 青磁色:深みのある青緑で、知的で落ち着いた印象
これらの色は、着物に慣れていない方でも安心して選べる色合いです。
年代別・おすすめカラーガイド
30代のお母様
明るく華やかな色がお似合いになります。薄ピンク、クリーム色、若草色など、春らしい色を積極的に取り入れてみてください。
40代のお母様
品の良さと華やかさのバランスが大切。ベージュ、薄紫、上品なグレージュなどがおすすめです。
50代以上のお母様
落ち着いた色合いで格調高く。濃紺、深いグレー、渋めの薄緑などが素敵です。
卒業式の着物で避けたい色とその理由
派手すぎる色は主役を食ってしまう
お気持ちは分かりますが、以下の色は卒業式では控えめにした方が良いでしょう。
避けたい派手な色
- 真っ赤・濃いピンク:お子様よりも目立ってしまう可能性が
- オレンジ・山吹色:秋のイメージが強く、季節感に合わない
- 金色・銀色:華やかすぎて卒業式の雰囲気に合わない
真っ黒は避けるのが無難
真っ黒の着物は喪服を連想させるため、お祝いの席では適しません。どうしても黒系をお選びになりたい場合は、チャコールグレーや墨色など、少し柔らかみのある色を選んでくださいね。
季節感を外した色選び
卒業式は春の行事ですから、季節感を大切にしたいですね。
避けたい季節外れの色
- 濃い茶色(秋の印象が強い)
- 深い赤(紅葉を連想させる)
- 雪白(冬の色合い)
卒業式の着物選び、3つの重要ポイント
ここでは、卒業式の着物選びの3つのポイントをご紹介します。詳しくは卒業式の着物選びのコツをまとめたこちらの記事を見てください。
1. 主役はお子様!引き立て役の色選びを
何よりも大切なのは、主役であるお子様を引き立てることです。お子様が袴を着られる場合は、事前に色を聞いて、被らない色を選ぶのがマナーですね。
例えば、お嬢様が赤い袴をお選びになったら、お母様は薄ピンクやベージュなど、調和する色を選ぶと親子で美しく映ります。
2. 春の卒業式に合う季節感を大切に
卒業式は桜の季節。春らしい色を選ぶことで、自然と季節感のある装いになります。特に桜色や薄緑は、この時期ならではの美しさを演出できます。
3. 会場の雰囲気に調和する色を
式場が体育館なのか、立派なホールなのかによっても、ふさわしい色合いが変わってきます。格式高い会場なら濃紺や薄紫など落ち着いた色を、カジュアルな会場なら薄ピンクや水色など明るい色もよく似合います。
着物の種類別・色のコーディネート術
訪問着の場合のおすすめ色
訪問着は華やかさと品格を兼ね備えた着物です。
30代の方におすすめ
- 薄ピンク地に春の花の柄
- クリーム色地に古典文様
- 水色地に桜の柄
40代以上の方におすすめ
- ベージュ地に上品な古典柄
- 薄紫地に季節の花
- グレージュ地に雲取り文様
派手な訪問着や黒の訪問着はいつ着たらよいのか?については、それぞれの記事で解説しています。卒業式も含めたシーン別の訪問着の着用シーンを解説した記事はこちらです。
色無地の場合のおすすめ色
色無地は格調高く、失敗のない選択肢です。
定番の美しい色無地
- 桜色の一つ紋付き
- 濃紺の三つ紋付き
- 薄緑の一つ紋付き
- 藤色の無紋
色無地は帯との組み合わせで印象が大きく変わるので、帯選びも重要ですね。
付け下げの場合のおすすめ色
付け下げは訪問着よりも控えめで、上品な印象を与えます。
おすすめの付け下げカラー
- 淡いベージュ
- 優しい薄紫
- 上品なグレー
- 春らしい若草色
着物に合わせる帯・小物の色選びのコツ
着物と帯の美しいバランス
着物の色が決まったら、次は帯選びです。基本的な考え方をお教えしますね。
同系色でまとめる場合
- 薄ピンクの着物には、濃いピンクやローズ色の帯
- 水色の着物には、紺や青の帯
- ベージュの着物には、茶系やゴールドの帯
反対色で引き締める場合
- ピンクの着物には、グリーン系の帯
- 水色の着物には、オレンジ系の帯
- 薄紫の着物には、黄色系の帯
帯締め・帯揚げで全体を引き締める
小物使いで、コーディネート全体がグッと引き締まります。
帯締めの色選び
- 金糸の入った白や薄色(格式を重視する場合)
- 着物の地色に合わせた同系色
- アクセントとして差し色を効かせる
帯揚げの選び方
- 白やクリーム色(最も品良くまとまる)
- 着物の柄の中の一色を拾う
- 春らしい淡いピンクや薄緑
私が着付けさせていただく際も、この小物選びで印象がガラッと変わることをよく実感します。同じ着物でも、帯締めひとつで若々しくも上品にも見えるんですよ。
自信を持って卒業式を迎えるために
お子様の卒業式は、人生の大切な節目です。
お母様が美しい着物姿でいらっしゃることで、きっとお子様も誇らしい気持ちになることでしょう。
色選びは確かに悩ましいものですが、基本のポイントを押さえれば大丈夫です。春らしく、品良く、そして何より自信を持って着こなすことが一番大切ですね。
もし色選びや着付けでご不安なことがございましたら、私たち「らくらく着付け屋」にお気軽にご相談ください。大阪市内でしたら、お客様のご自宅まで出張いたします。50年以上の経験を活かして、お一人お一人に最適な色選びからコーディネート、そして着付けまで、丁寧にサポートさせていただきます。
訪問着の着付けは、手頃な料金設定で、「もっと身近に着物の良さを体験していただきたい」という思いでお手伝いしております。
お子様の晴れの日を、美しい着物姿で彩ってみませんか。きっと一生の思い出になることと思います。お気軽にお声かけくださいね。