色留袖はいつ着る?格式別の着用シーンと選び方を完全ガイド

「色留袖っていつ着るの?」「黒留袖や訪問着とどう違うの?」そんな疑問をお持ちの方へ。色留袖は未婚・既婚を問わず着られる格式高い着物で、結婚式だけでなく様々な慶事で活躍します。

この記事では、大阪で500件以上の着付けを手がけてきた「らくらく着付け屋」が、色留袖を着るべきシーンを紋の数別に徹底解説します。

目次

色留袖とは?基本を押さえよう

色留袖は、黒以外の色地に裾だけ模様が入った着物です。最大の特徴は紋の数によって格式が変わること。

紋の数で変わる格式

  • 五つ紋の色留袖:黒留袖と同格の正礼装(最高格式)
  • 三つ紋の色留袖:準礼装(フォーマル度高め)
  • 一つ紋の色留袖:略礼装(格式あるけど柔軟性あり)

この格式の違いが「いつ着るか」を決める最重要ポイントです。

【五つ紋の色留袖】いつ着る?

五つ紋の色留袖は黒留袖と同格の正礼装。以下のような最高格式の場で着用します。

1. 皇室関連の儀式・宮中参内

天皇陛下が主催される園遊会や、宮中へ参内する際には五つ紋の色留袖が正装です。一般の方には縁遠いかもしれませんが、格式の高さを示す代表例ですね。

2. 叙勲・褒章の授与式

国から勲章や褒章を受ける際、本人やご家族が着用します。人生で最も名誉ある瞬間にふさわしい装いです。

3. 格式最高の結婚式(新郎新婦の母親として)

黒留袖の代わりに五つ紋の色留袖を選ぶ母親も増えています。特に若々しく明るい印象を演出したい60代以降の方に人気です。

「黒留袖は少し重い…でも格式は守りたい」という方には、五つ紋の色留袖が理想的な選択肢になります。

【三つ紋の色留袖】いつ着る?

三つ紋は準礼装として、結婚式を中心とした慶事で最も活躍する紋の数です。

4. 結婚式・披露宴(新郎新婦の姉妹として)

20代〜30代の姉妹が親族として出席する際、華やかさと格式を両立できるのが三つ紋の色留袖です。

「訪問着だと格が足りないかも」「でも黒留袖は年齢的にまだ早い」という方にピッタリ。特に大阪では姉妹の色留袖姿が喜ばれる文化があります。

5. 結婚式(新郎新婦の叔母・祖母として)

50代〜70代の叔母様や祖母様にも三つ紋の色留袖は最適です。黒留袖より柔らかく親しみやすい雰囲気を演出できます。

格式を保ちながらも「堅苦しすぎない」バランスが、親族席を華やかに彩ります。

6. 親族の結婚記念パーティー

銀婚式・金婚式などの記念パーティーで、ご本人やご家族が着用します。お祝いの席を格調高く演出できますね。

7. お茶会(初釜・献茶式など格式高い場)

裏千家・表千家などの初釜や、神社仏閣での献茶式では三つ紋の色留袖が正装です。お茶の世界では格式が重視されるため、紋付きが求められます。

8. 祝賀会・表彰式

企業や団体の創立記念式典、社長就任祝賀会、文化功労者の表彰式など、ビジネス・文化シーンでの慶事にもふさわしい装いです。

【一つ紋の色留袖】いつ着る?

一つ紋は略礼装として、少しカジュアルダウンした格式ある場で着用できます。

9. 友人・同僚の結婚式(親しい関係の場合)

「訪問着よりフォーマルに装いたいけど、親族ではない」という立場の方に。特別な祝福の気持ちを装いで表現できます。

10. 格式あるパーティー・レセプション

美術館の開館記念式典、チャリティーパーティー、高級ホテルでの祝賀会など。訪問着では軽すぎる格式ある場で重宝します。

11. お茶会(中程度の格式の場)

初釜ほどの格式はない月釜やお茶会では、一つ紋の色留袖が適度な格式感を演出します。

色留袖と他の着物の違い いつどれを選ぶ?

黒留袖との違い

  • 黒留袖:既婚女性限定、五つ紋のみ、結婚式の母親・仲人が着用
  • 色留袖:未婚・既婚問わず着用可、紋の数で格が変わる、幅広いシーンで活躍

「若々しさ」「明るさ」を求めるなら色留袖という選択肢があります。

訪問着との違い

  • 訪問着:紋なし(または一つ紋)、カジュアルな結婚式・パーティー・お宮参りなど幅広く着用
  • 色留袖:必ず紋あり、格式高い慶事限定、親族の結婚式・叙勲など

「結婚式の親族」なら色留袖、「一般ゲスト」なら訪問着と覚えておくとわかりやすいですね。

訪問着については、「訪問着いつ着るシーン別ガイド」の記事もごらんください。

色留袖を着るタイミング

色留袖は通年着られる正礼装ですが、色柄選びで季節感を演出できます。

春(3月〜5月)

  • :桜色、薄緑、藤色
  • :桜、藤、牡丹
  • シーン:春の結婚式ラッシュ、お茶会の初釜

春は結婚式が最も多い季節。明るい色の色留袖が会場を華やかに彩ります。

夏(6月〜8月)

  • :水色、薄紫、白地に近い色
  • :流水、朝顔、涼しげな植物
  • シーン:ジューンブライド、夏の叙勲

6月の結婚式では涼やかな色柄の色留袖が好まれます。ただし真夏は着物自体が少ない時期ですね。

秋(9月〜11月)

  • :からし色、深い青、臙脂
  • :菊、紅葉、実り
  • シーン:秋の結婚式、文化関連の表彰式

秋は春に次ぐ結婚式シーズン。落ち着いた色合いの色留袖が格式と温かみを演出します。

冬(12月〜2月)

  • :深紅、紺、金茶
  • :松竹梅、雪輪、吉祥文様
  • シーン:お正月の行事、冬の婚礼

お正月の格式あるお茶会や、冬の結婚式では深みのある色の色留袖が重厚感を生みます。

年代別|色留袖の選び方

20代〜30代

  • おすすめ:三つ紋の明るい色(ピンク、水色、薄緑)
  • シーン:姉妹として結婚式に出席
  • ポイント:若々しさを活かした華やかな色柄

40代〜50代

  • おすすめ:三つ紋の上品な色(藤色、グレーがかった青、薄紫)
  • シーン:親族の結婚式、お茶会、祝賀会
  • ポイント:品格と華やぎのバランス

60代〜70代

  • おすすめ:五つ紋または三つ紋の落ち着いた色(深い青、臙脂、金茶)
  • シーン:母親として結婚式、叙勲、格式高いお茶会
  • ポイント:黒留袖の代わりとしても選択可能

色留袖を着る時の注意点

1. 格式を確認する

招待状に「平服で」と書かれている場合、五つ紋の色留袖は格が高すぎる可能性があります。三つ紋以下が無難です。

2. 場の主役より控えめに

結婚式なら新郎新婦、叙勲なら受章者が主役。華やかさは添える程度に留めましょう。

3. 早めの着付け予約

色留袖は着付けに50分〜60分かかります。当日朝7時台の出発なら、早朝対応可能な着付け師を探しておきましょう。

大阪で色留袖の着付けなら「らくらく着付け屋」

色留袖を着る機会は人生で数回あるかないかの特別な日。だからこそ着崩れしない美しい着付けが必須です。

らくらく着付け屋の特徴

✅ 早朝6時から対応(追加料金なし)

結婚式は午前中スタートが多いですが、早朝料金0円で対応します。

✅ 交通費は大阪市内一律600円

天王寺、難波、梅田、心斎橋など、どこでも同一料金。

✅ 日本舞踊の師匠が着付け

舞台での着崩れ対策を知り尽くしたプロの技術で、一日中美しい着姿をキープ。

✅ 色留袖の着付け料金

追加料金なしの明朗会計です。

こんな方におすすめ

  • 「結婚式で姉妹として色留袖を着たい」
  • 「母親として色留袖を選びたいけど、早朝6時に着付けしてほしい」
  • 「叙勲の式典に向けて、格式ある着付けを依頼したい」
  • 「お茶会の初釜で色留袖を着る予定がある」

ご予約・お問い合わせは、らくらく着付け屋の公式サイトからどうぞ。大阪での色留袖着付けは、安心してお任せください。

色留袖は紋の数で着る場が決まる

色留袖は紋の数によって着用シーンが明確に分かれる格式高い着物です。

  • 五つ紋:宮中参内、叙勲、最高格式の結婚式
  • 三つ紋:親族の結婚式、格式高いお茶会、祝賀会
  • 一つ紋:友人の結婚式、レセプション、月釜

黒留袖より柔軟性があり、訪問着より格式が高い。「特別な日を格調高く、でも明るく彩りたい」という方にピッタリの選択肢です。

人生の大切な節目に、美しい色留袖姿で臨んでみませんか?

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