
「成人式に着る着物って、どんな種類があるの?」
「振袖の色や柄はどう選べばいいの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか。
成人式は一生に一度の大切な日。着物選びから着付けまで、後悔しない準備をしたいですよね。
この記事では、大阪で着付けを手がけてきた「らくらく着付け屋」が、成人式の着物について立場別・色柄別・着付けのポイントまで解説します。
成人式の着物|基本を理解しよう
成人式で着る着物は、立場によって種類が異なります。
新成人(主役)
振袖が圧倒的多数。未婚女性の第一礼装として、成人式に最もふさわしい着物です。大阪の振袖の出張着付けについてはこちら。
母親・保護者
訪問着・色無地・付け下げが一般的。控えめで上品な装いが求められます。大阪の訪問着の出張着付けについてはこちら。
来賓・先生
訪問着または色無地。格式を保ちながら華美にならない装いが適切です。大阪の訪問着の出張着付けについてはこちら。
【新成人】成人式に着る振袖の種類
振袖は袖の長さによって3種類に分かれます。
1. 大振袖(おおふりそで)
袖丈:約114cm
最も格式が高く、花嫁衣装や結婚式の披露宴で着られます。成人式でも着用できますが、袖が長すぎて動きにくいため、中振袖を選ぶ方が多いです。
2. 中振袖(ちゅうふりそで)
袖丈:約100cm
成人式で最も一般的な振袖です。大振袖より動きやすく、華やかさも十分。成人式の振袖といえば、この中振袖を指すことが多いです。
3. 小振袖(こふりそで)
袖丈:約85cm(二尺袖)
卒業式で袴と合わせて着ることが多い振袖。成人式では中振袖より控えめな印象になります。
【新成人】振袖の色の選び方
振袖の色選びは、パーソナルカラーとなりたいイメージで決めるのがおすすめです。
人気色ランキング
1位:赤系
昔から変わらない定番色。華やかで祝福の場にぴったり。
- 鮮やかな赤:元気で明るい印象
- ワインレッド:大人っぽく落ち着いた印象
- えんじ色:上品でシックな印象
2位:白系
清楚で透明感のある色。近年人気急上昇中。
- 純白:清潔感と華やかさ
- オフホワイト:柔らかく優しい印象
- クリーム色:温かみのある印象
3位:緑系
落ち着きと華やかさを兼ね備えた色。周りと差をつけたい方に人気。
- エメラルドグリーン:鮮やかで個性的
- 深緑:上品で大人っぽい
- 黄緑:爽やかで若々しい
4位:青系
知的でクールな印象。凛とした美しさを演出。
- 鮮やかな青:爽やかで華やか
- 紺色:落ち着いた上品さ
- 水色:柔らかく優しい印象
5位:ピンク系
可愛らしく女性らしい色。優しい印象を与えたい方におすすめ。
- 淡いピンク:可愛らしく優しい
- 濃いピンク:華やかで個性的
- サーモンピンク:温かみのある印象
6位:黒系
モダンでシックな印象。大人っぽく決めたい方に。
- 黒地に華やかな柄:メリハリがあり目立つ
- 黒地に金銀の柄:豪華で格式高い
パーソナルカラー別の選び方
イエベ春(明るく華やかな印象)
- ピーチピンク
- コーラル
- 明るいグリーン
- アイボリー
ブルベ夏(柔らかく上品な印象)
- ラベンダー
- ローズピンク
- ミントグリーン
- ライトブルー
イエベ秋(落ち着いた大人っぽい印象)
- ワインレッド
- からし色
- テラコッタ
- 深緑
ブルベ冬(鮮やかでクールな印象)
- 鮮やかな赤
- ロイヤルブルー
- エメラルドグリーン
- 純白
【新成人】振袖の柄の選び方
振袖の柄は古典柄とモダン柄に大きく分かれます。
古典柄(定番人気)
1. 牡丹(ぼたん)
意味:富貴・幸福・高貴
「花の王様」と呼ばれる牡丹は、最も格式高い花柄。豪華で華やかな印象を与えます。
2. 桜
意味:美しさ・はかなさ・新しい門出
日本を代表する花。春の訪れと新しい人生の始まりを象徴します。
3. 梅
意味:高潔・忍耐・繁栄
寒い冬を耐えて早春に咲く梅は、気品と強さを表します。
4. 鶴
意味:長寿・夫婦円満・吉祥
「鶴は千年」と言われ、長寿と幸福の象徴。縁起の良い柄です。
5. 松竹梅
意味:吉祥・繁栄
めでたい柄の代表格。どんな場面でも使える縁起の良い組み合わせ。
6. 菊
意味:長寿・高貴
皇室の紋章としても知られる格式高い花。気品ある印象を与えます。
7. 御所車(ごしょぐるま)
意味:高貴・優雅
平安時代の貴族が乗った牛車。優雅で格式高い柄です。
8. 熨斗(のし)
意味:祝福・縁起
お祝いの象徴。幾何学的な美しさがあります。
モダン柄(個性的)
- 幾何学模様:都会的でスタイリッシュ
- ストライプ・ドット:ポップで個性的
- 抽象柄:アート的で洗練された印象
- レトロモダン:大正ロマン風の可愛らしさ
【新成人】振袖の帯結びの種類
振袖の後ろ姿を決める帯結びにも様々な種類があります。
1. ふくら雀
最も人気の高い定番の帯結び。ふっくらとした形が可愛らしく、華やかな印象。
2. 文庫結び
上品で可愛らしい帯結び。リボンのような形で、若々しい印象を与えます。
3. 立て矢結び
モダンでスタイリッシュ。シャープな印象で、大人っぽく見せたい方におすすめ。
4. 花結び
華やかで個性的。花のような形で、周りと差をつけたい方に。
5. 蝶々結び
可愛らしく華やか。蝶々のような形で、ポップな印象。
6. 変わり結び
個性を出したい方向け。着付け師のオリジナル結びで、唯一無二の後ろ姿に。
帯結びは、振袖の色柄に合わせて選ぶのがポイント。着付け師に相談して、自分に合った帯結びを選びましょう。
【新成人】振袖の素材
振袖の素材は主に正絹とポリエステルの2種類です。
正絹(しょうけん)
いわゆるシルク。高級感があり、肌触りが良く、発色が美しいのが特徴。
- メリット:高級感・発色の美しさ・肌触りの良さ
- デメリット:高価・汚れやすい・管理が大変
ポリエステル
化学繊維。正絹より安価で、汚れに強く、扱いやすいのが特徴。
- メリット:安価・汚れに強い・洗濯可能
- デメリット:正絹より発色が劣る・高級感に欠ける
【母親・保護者】成人式に着る着物
お子様の成人式に出席する母親・保護者は、控えめで上品な装いが求められます。
おすすめの着物
1. 訪問着
最も人気が高く、失敗しない選択肢です。
華やかさと上品さを兼ね備え、成人式にぴったり。
おすすめの色:
- 淡いピンク
- 薄紫
- グレージュ
- 水色
- 薄緑
- ベージュ
避けるべき:
- 濃いピンク・オレンジ・赤など派手な色
- 娘の振袖より目立つ色柄
2. 色無地(一つ紋)
格式があり、間違いのない選択肢です。
シンプルで落ち着いた印象。どんな場面でも浮かない安心感があります。
3. 付け下げ
訪問着より控えめ、色無地より華やかなバランスの良い選択肢。
成人式の着付け|美容室と出張着付け
成人式の着付けは、美容室で依頼する方が多いですが、実は課題もあります。
美容室着付けの課題
1. 時間に追われて急ぎがち
成人式当日の美容室は朝4時〜7時に集中予約が入り、スタッフが忙しく動き回ります。
「次のお客様が待っている」というプレッシャーの中、着付けが雑になりがちです。
2. 苦しい着付けになりやすい
時間に追われると、補正や紐の締め方が強くなりすぎることがあります。
「苦しいけど、もう少しの辛抱」と我慢してしまい、式典中に気分が悪くなる新成人も少なくありません。
3. 着付け経験が浅いスタッフに当たることも
美容室によっては、外部の着付け師に依頼したり、経験の浅いスタッフが担当することもあります。
「着崩れしやすい」「帯が下がってきた」という失敗談も聞かれます。
出張着付けのメリット
1. ゆっくり丁寧に着付けできる
1人1人に十分な時間をかけて、苦しくない着付けができます。
2. 自宅で落ち着いて準備できる
朝早くから美容室に行く必要がなく、自宅で家族と一緒に準備できます。弊社「らくらく着付け屋」の着付けスペースでも着付け可能です。
3. 着付け専門のプロが対応
10年以上のキャリアを持つ着付け師たちが、着崩れしない技術で対応します。
苦しくない振袖着付けのポイント
成人式を快適に過ごすには、苦しくない着付けが何より大切です。
1. 補正は最小限に
過度な補正は胸や腰を圧迫します。体型に合った補正で、自然なシルエットを作ります。
2. 紐の締め方が重要
紐を強く締めすぎると呼吸が苦しくなります。必要な部分だけしっかり締め、他は優しく締めるのがコツ。
3. 帯の高さと締め具合
帯が高すぎると食事の時に苦しくなり、低すぎると着崩れします。絶妙なバランスが必要です。
4. 食事をしても苦しくならない着付け
胃の部分を締めすぎないことで、食事を楽しめます。日本舞踊の舞台経験から生まれた技術です。
大阪で成人式の着付けなら「らくらく着付け屋」
「成人式を苦しくない着付けで快適に過ごしたい」
「自宅で落ち着いて準備したい」
そんなご要望にお応えします。
らくらく着付け屋の特徴
✅ 早朝6時から対応(追加料金なし)
美容室より遅い時間で、体に負担なく準備できます。
✅ 日本舞踊の師匠が着付け
舞台での着崩れ対策を知り尽くしたプロの技術で、一日中美しい着姿をキープ。
✅ 食事しても苦しくならない着付け
50年以上のキャリアで培った「苦しくない着付け」で、式典も食事も快適に。
✅ 華やかな帯結びが得意
ふくら雀・文庫結び・立て矢結びなど、振袖に合った帯結びをご提案。
着付け料金
- 振袖着付け料金はこちら
- 交通費:600円(大阪市内)
- 早朝料金:無料
ご予約・お問い合わせは、らくらく着付け屋の公式サイトからどうぞ。大阪での成人式着付けは、安心してお任せください。
まとめ|成人式の着物選びと着付けのポイント
成人式は一生に一度の大切な日。着物選びと着付けで後悔しない準備が大切です。
新成人の振袖選び
- 色:パーソナルカラーとなりたいイメージで選ぶ
- 柄:古典柄(牡丹・桜・鶴など)かモダン柄
- 帯結び:ふくら雀・文庫結び・立て矢結びなど
- 素材:正絹(高級)かポリエステル(扱いやすい)
母親の着物選び
- 訪問着・色無地・付け下げが適切
- 控えめで上品な色柄を選ぶ
- 娘より目立たないことが大切
着付けのポイント
- 苦しくない着付けが何より大切
- 美容室:時間に追われて急ぎがち
- 出張着付け:ゆっくり丁寧、自宅で落ち着いて準備
一生に一度の成人式を、美しく快適な振袖姿で迎えませんか?
「苦しい着付けで後悔したくない」という方は、着付けのプロに相談するのが一番です。