
「大学の卒業式で着物を着たいけれど、何を選べばいいのかわからない」
「成人式の振袖は使えるの?」「レンタルと購入、どちらがお得?」
そんな悩みを抱えている学生さん、いらっしゃいませんか?
私は大阪で50年以上着付けに携わってきましたが、卒業シーズンになると学生さんから
「大学の卒業式にはどんな着物がいいですか?」
「振袖+袴と振袖だけ、どちらがおすすめ?」
といったご質問をたくさんいただきます。
実は、大学の卒業式で振袖を着用する女性は50%以上にものぼるんです。
でも、選択肢が多すぎて迷ってしまうのも当然ですよね。
この記事では、大学卒業式での着物選びの全てを、着付け師の視点から詳しくお伝えいたします。これを読んでいただければ、自信を持って最適な着物を選び、美しい姿で晴れの日を迎えられますよ。
大学卒業式で選べる着物の種類
大学の卒業式では、いくつかの着物スタイルから選ぶことができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
振袖+袴スタイル
振袖に袴を合わせるスタイルは、大学卒業式の定番中の定番です。明治時代から続く伝統的な女学生の装いで、華やかさと品格を兼ね備えています。
特徴
- 最も華やかで写真映えする
- 動きやすさと美しさのバランスが良い
- 多くの学生が選ぶため、安心感がある
振袖のみスタイル
振袖単体で着用するスタイルも、もちろん大学卒業式にふさわしい装いです。袴を履かない分、振袖の裾の美しい柄まで楽しむことができます。
特徴
- 振袖の美しさを最大限に活かせる
- より格式が高い印象を与える
- 成人式の振袖をそのまま活用できる
訪問着スタイル
既婚の方や、より落ち着いた印象を求める方には訪問着もおすすめです。袖が短い分動きやすく、上品な装いになります。
特徴
- 落ち着いた上品さがある
- 動きやすく実用的
- 卒業後も様々な場面で活用できる
スタイル別メリット・デメリット比較
ここでは、それぞれの着物スタイルのメリットとデメリットを比較してみましょう。
振袖+袴のメリット・デメリット
メリット
- 華やかで記念写真が美しく仕上がる
- 袴により動きやすさが向上する
- 大学卒業式の雰囲気に最もマッチする
- 周りから浮くことがない
デメリット
- セット一式のレンタル代が高め(5万円〜7万円程度)
- 着付けに時間がかかる(90分程度)
- トイレが少し大変
振袖のみのメリット・デメリット
メリット
- 成人式の振袖をそのまま活用できる
- より格式が高く、エレガント
- 振袖の美しい裾柄を堪能できる
- 袴レンタル代が不要
デメリット
- 歩行時に注意が必要
- 階段の昇降がやや困難
- 袴スタイルと比べると少数派
訪問着のメリット・デメリット
メリット
- 最も動きやすい
- レンタル代が比較的安い
- 卒業後も活用機会が多い
- 既婚の方にも適している
デメリット
- 振袖に比べると華やかさに欠ける
- 大学卒業式では少数派になることも
成人式の振袖を大学卒業式で活用する方法
多くの学生さんが成人式で購入した振袖を卒業式でも活用されています。これは経済的にも、思い出的にも素晴らしい選択です。
中振袖を袴と合わせる
成人式で着た中振袖(袖丈約100cm)に袴を合わせるスタイルが最も一般的です。華やかな中振袖と袴の組み合わせは、大学卒業式にぴったりの装いになります。
中振袖をそのまま着用
袴を履かずに中振袖をそのまま着用するのも素敵です。成人式とは帯結びを変えることで、また違った印象を楽しめますよ。
小物で印象チェンジ
同じ振袖でも、帯締めや帯揚げ、髪飾りを変えることで、成人式とは異なる雰囲気を演出できます。卒業式では少し落ち着いた色合いの小物を選ぶと良いでしょう。
中振袖と小振袖(二尺袖)の違いと選び方
中振袖の特徴
袖丈:約100cm
印象:華やかで格式が高い
適用場面:成人式、結婚式、卒業式
動きやすさ:やや制限あり
小振袖(二尺袖)の特徴
袖丈:約76cm
印象:可愛らしく上品
適用場面:卒業式、パーティー
動きやすさ:中振袖より動きやすい
どちらを選ぶべきか
中振袖をおすすめする場合
- 成人式の振袖を活用したい
- より華やかな装いを求める
- 写真映えを重視する
小振袖をおすすめする場合
- 動きやすさを重視する
- 身長が低めの方
- 初めて袴を着る方
レンタルvs購入・手持ちの比較
ここでは、着物レンタルと着物の購入、着物をすでに持っている場合を比較してみましょう。
レンタルのメリット・デメリット
メリット
- 初期費用を抑えられる
- クリーニングの心配が不要
- 最新のデザインを選べる
- 小物一式がセットになっている
デメリット
- 一回あたりの費用は高い(5万円〜7万円)
- サイズの完璧な合致は難しい
- 返却期限がある
購入・手持ちのメリット・デメリット
メリット
- 長期的には経済的
- 完璧にサイズを合わせられる
- いつでも着用可能
- 家族に受け継げる
デメリット
- 初期投資が大きい
- 保管場所が必要
- メンテナンスが必要
大学卒業式当日のスケジュール
卒業式当日を成功させるためには、綿密なスケジュール管理が重要です。
着付け時間の目安
振袖+袴:90分
振袖のみ:60分
訪問着:45分
理想的なタイムスケジュール
8:00-9:30 着付け・ヘアセット
9:30-10:00 移動・写真撮影
10:00-12:00 卒業式本番
12:00-14:00 記念撮影・懇親会
注意点
- 着付けは余裕を持って早めの時間に設定
- 移動時間も普段より長めに見積もる
- 雨天時の対策も考えておく
着付けの手配方法と準備
着付けの手配先
- 美容院・着付けサロン
- 出張着付けサービス
- 母親や親族による着付け
- 自分での着付け
事前準備のチェックリスト
着物関連
- 振袖・袴・長襦袢
- 帯・帯締め・帯揚げ
- 腰紐・伊達締め・コーリンベルト
小物類
- 草履・足袋
- バッグ・髪飾り
- 肌着・補正用タオル
その他
- 着付け用クリップ
- ハンカチ・ティッシュ
- 雨天対策(雨コート・草履カバー)
よくある質問と解決策
Q: 着物で浮かないか心配です
A: 大丈夫です!大学卒業式では50%以上の女性が振袖を着用しています。むしろ、美しい着物姿は周囲から称賛されることが多いですよ。
Q: 動きにくくて証書授与が心配です
A: 事前に階段の上り下りや、お辞儀の仕方を練習しておけば大丈夫です。袖の扱い方をマスターすることで、スムーズに動けるようになります。
Q: 費用が心配です
A: レンタルなら5万円〜7万円、着付けは4,000円〜6,500円程度が相場です。成人式の振袖を活用すれば、袴レンタル代(1万円〜3万円)と着付け代だけで済みます。
Q: 当日の天候が心配です
A: 雨天対策として雨コートや草履カバーを準備しておきましょう。また、室内での式典なので、多少の雨でも問題ありません。
自信を持って美しい着物で卒業式を
大学の卒業式は、学生生活を締めくくる大切な節目です。美しい着物姿でこの特別な日を迎えることは、きっと一生の宝物になる思い出となるでしょう。
振袖+袴でも、振袖のみでも、訪問着でも、どの選択も素晴らしいものです。大切なのは、あなたが心から気に入った装いを選び、自信を持って着こなすことです。
成人式の振袖を活用するのも、新たにレンタルするのも、それぞれに良さがあります。予算や好み、当日の予定に合わせて、最適な選択をしてくださいね。
もし着物選びや着付けでご不安なことがございましたら、私たち「らくらく着付け屋」にお気軽にご相談ください。大阪市内でしたら、ご自宅や式場近くまで出張いたします。
一人ひとりの体型や着物に合わせた最適な着付けで、あなたの大切な卒業式を美しく彩らせていただきます。着物のことで分からないことがあれば、何でもお気軽にお声かけくださいね。
美しい着物姿で、素晴らしい卒業式をお迎えください!