卒業式に振袖っておかしい?安心して着るための完全ガイド【大阪の着付け師が解説】

「卒業式に振袖を着たいけれど、おかしいと思われないかな?」
「成人式の振袖をまた着るのは変じゃない?」

そんな不安を抱えている学生さん、いらっしゃいませんか?

私は大阪で50年以上着付けに携わってきましたが、卒業シーズンになると学生さんから

「振袖を着るのはおかしいでしょうか?」
「周りから浮いてしまわないか心配です」

というご相談をたくさんいただきます。でも安心してください。結論から申し上げると、卒業式に振袖を着ることは全くおかしくありません。

この記事では、なぜ振袖が卒業式にふさわしいのか、振袖+袴のスタイルや振袖のみのスタイル、よくある不安への解決策まで、着付け師の目線から詳しくお伝えいたします。

これを読んでいただければ、自信を持って美しい振袖姿で晴れの日を迎えられますよ。

目次

卒業式に振袖は全くおかしくありません

まず最初にはっきりとお伝えしたいのは、卒業式に振袖を着ることは全くおかしくないということです。むしろ、とても素敵で適切な選択なんですよ。

振袖は、未婚女性の第一礼装

振袖は未婚女性にとって最も格式の高い第一礼装です。卒業式という人生の大切な節目に、最も格式の高い装いで臨むのは、とても理にかなっています。

成人式だけでなく、結婚式や卒業式などのフォーマルな場で着用するために作られた着物なのです。

実際に多くの学生が着用している

私が着付けをさせていただいた経験からお話しすると、大学の卒業式では実に多くの学生さんが振袖を選ばれています。

特に最近は、成人式で購入した振袖を卒業式でも活用される方がとても増えています。決して珍しいことではないんですよ。

振袖が卒業式に適している3つの理由

1. 格式が高い礼装である

振袖は日本の伝統的な礼装の中でも最も格式が高いものの一つです。卒業式という厳粛で記念すべき式典には、格式の高い装いがふさわしく、振袖は正にその条件を満たしています。

2. 華やかで記念に残る

卒業式は一生に一度の特別な日。華やかで美しい振袖姿は、写真にも美しく映り、素敵な思い出として残ります。友達や家族との記念写真を見返すたびに、「あの時振袖を着て良かった」と思えることでしょう。

3. 成人式の振袖を再活用できる

成人式で購入した振袖を卒業式でも着ることで、一着を二度楽しむことができます。経済的にもメリットがありますし、思い出深い振袖を再び着ることで、成人式から卒業式までの学生生活を振り返ることもできますね。

振袖+袴のスタイルは定番中の定番

伝統的な女学生スタイル

振袖に袴を合わせるスタイルは、明治時代から続く伝統的な女学生の装いです。決して奇抜なものではなく、歴史と格式のある組み合わせなんです。大正ロマンを感じさせる美しいスタイルとして、多くの学生さんに愛され続けています。

中振袖と小振袖の違い

中振袖

  • 袖丈:約100cm
  • 成人式でよく着られる華やかなタイプ
  • より格式が高く、豪華な印象

小振袖(二尺袖)

  • 袖丈:約76cm
  • 袴との組み合わせに最適
  • 動きやすく、可愛らしい印象

どちらを選ぶべきか

成人式で中振袖をお持ちの方は、そのまま卒業式でもお使いいただけます。ただし、動きやすさを重視するなら小振袖がおすすめです。身長や好み、当日の予定に合わせて選んでくださいね。

振袖のみで参加するのも全く問題なし

袴なしでも堂々と美しい

「袴を履かずに振袖だけで卒業式に参加してもいいの?」という質問もよくいただきますが、もちろん大丈夫です!振袖は単体でも十分に格式の高い礼装です。

振袖の美しさを最大限に活かせる

袴を履くと振袖の裾の柄が隠れてしまいますが、振袖のみなら美しい絵柄を足元まで楽しむことができます。振袖の魅力を最大限に活かしたい方には、振袖のみのスタイルもおすすめです。

帯結びで印象を変える

振袖のみの場合は、帯結びで印象を変えることができます。成人式では華やかな創作結びにしていても、卒業式では二重太鼓や一文字結びなど、より落ち着いた結び方にすることで、式典にふさわしい装いになります。

よくある不安とその解決策

「周りと違って浮かないか?」という心配

解決策:実は振袖を着る人は多いんです

私の経験では、大学の卒業式で振袖を着る学生さんはとても多いです。むしろ、振袖を着ていることで「素敵ね」「華やかで良い」と褒められることの方が多いですよ。

「派手すぎないか?」という不安

解決策:卒業式は華やかで良い日です

卒業式は人生の節目を祝う特別な日。少し華やかな装いをするのは当然のことです。振袖の華やかさは決して場違いではありません。

「動きにくくないか?」という心配

解決策:着付け次第で動きやすくなります

確かに振袖は袖が長く、普段着に比べると動きにくさはあります。でも、きちんとした着付けをすることで、かなり動きやすくなります。証書授与や写真撮影も、問題なくこなせますよ。

中振袖と小振袖、どちらを選ぶ?

中振袖のメリット・デメリット

メリット

  • 華やかで存在感がある
  • 成人式の振袖をそのまま活用できる
  • 格式が高く、写真映えする

デメリット

  • 袖が長いため、やや動きにくい
  • 小振袖に比べて重厚感がある

小振袖のメリット・デメリット

メリット

  • 動きやすく軽やか
  • 袴との相性が抜群
  • 可愛らしい印象を与える

デメリット

  • 中振袖に比べると華やかさは控えめ
  • 新たにレンタルや購入が必要な場合も

身長や好みに合わせた選び方

身長が高い方は中振袖も小振袖も似合いますが、身長が低めの方は小振袖の方がバランス良く見えることが多いです。また、華やかさを重視するなら中振袖、動きやすさを重視するなら小振袖がおすすめです。

振袖を着る時のポイント

着付けの準備

前日までに準備すること

  • 着物・帯・小物一式の確認
  • 着物のシワ伸ばし
  • 半衿の取り付け
  • 足袋の準備

動きやすさへの配慮

証書授与で壇上に上がることを考えて、袖の扱い方を事前に練習しておくと安心です。階段の上り下りでは、軽く袖を持ち上げるようにしましょう。

写真映えする着こなし

振袖は写真映えする着物です。姿勢を美しく保ち、袖の美しいラインを意識して立つと、より素敵に写ります。

振袖の着付け準備と当日の流れ

時間に余裕を持った準備を

振袖の着付けには時間がかかります。特に袴も合わせる場合は、90分程度見ておくと安心です。ヘアセットも含めると、さらに時間が必要になります。

持ち物チェックリスト

基本の持ち物

  • 振袖・帯・長襦袢
  • 帯締め・帯揚げ
  • 草履・バッグ
  • 肌着・足袋
  • 腰紐・伊達締め
  • 袴(袴を履く場合)

あると便利なもの

  • 着付け用クリップ
  • タオル(補正用)
  • 予備の腰紐

自信を持って振袖で卒業式を迎えよう

卒業式に振袖を着ることは、決しておかしなことではありません。むしろ、人生の大切な節目を美しい装いで迎えることは、とても素晴らしいことです。

振袖は日本の伝統的な美しい衣装です。その美しさを堂々と楽しんで、自信を持って卒業式を迎えてください。きっと一生の宝物になる素敵な思い出ができることでしょう。

もし振袖の着付けやコーディネートでご不安なことがございましたら、私たち「らくらく着付け屋」にお気軽にご相談ください。大阪市内でしたら、ご自宅や式場近くまで出張いたします。

50年以上の経験を活かして、一人ひとりに最適な着付けとアドバイスをご提案いたします。あなたの人生の大切な一日を、美しい振袖姿で彩ってみませんか。不安なことがあれば、何でもお気軽にお声かけくださいね。

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