
「社会人になってから浴衣を着るのが、なんとなく恥ずかしくなってきた」
「浴衣を着たいけど、自分に似合うのか自信がない」
「どんな浴衣を選べばいいのかわからない」
こうした声は、20代の方からよくいただきます。
結論からお伝えします。20代が浴衣を着るのは、全くおかしくありません。
大阪で50年以上着付けに携わってきた立場からはっきり言えるのは、20代は浴衣が最も自由に、そして幅広く楽しめる年代だということです。
色も柄も小物も、20代には多くの選択肢があります。「おかしい」どころか、浴衣を楽しむのに一番いい時期です。
20代が浴衣を着るのはおかしくない
浴衣に年齢制限はありません。20代が浴衣を着てはいけないルールも、マナー違反になる理由も、どこにも存在しません。それでも「おかしいかも」と感じてしまうのはなぜでしょうか。
20代が浴衣に対して感じる不安とは
20代が浴衣を着ることをためらう理由は、いくつかのパターンに分かれます。
一つ目は「社会人になって浴衣が似合わなくなった気がする」というものです。学生のころは毎年お祭りで着ていたのに、社会人になったとたんに着る機会が減り、「もう自分には浴衣のイメージが合わないかも」と感じる方がいます。
でも、社会人であることと浴衣は何の関係もありません。
二つ目は「自分の体型や肌色に合う浴衣がわからない」という迷いです。20代は自分に似合うものがまだ探し中の時期でもあり、選び方がわからないまま「どうせ似合わないから」と諦めてしまう方もいます。
でも、20代にはほぼすべての浴衣が合います。選ぶときのポイントを少し知っておくだけで、自分に合うものを見つけやすくなります。
三つ目は「周りに浴衣を着る人がいなくて、一人だけ浮く気がする」というものです。
友人グループで自分だけ浴衣だと目立つかもしれないという心配ですが、お祭りや花火大会では浴衣姿は普通のことで、浮くどころかむしろ「素敵だね」と好意的に見られることがほとんどです。
20代こそ浴衣を最も自由に楽しめる年代
20代は、浴衣の色・柄・スタイルの選択肢が最も広い年代です。鮮やかな色も、大柄も、トレンドのデザインも、どれもよく似合います。
30代・40代になると、年齢に合わせた落ち着きのある色や柄を意識するようになります。もちろんそれも素敵ですが、20代のうちは「これが着たい」という直感で選んでも、だいたい似合います。
着物・浴衣の世界でも、20代は特別に自由な年代です。
遊び心のある着こなしや、ちょっと個性的なコーディネートも20代ならではの魅力です。浴衣を着る機会がある今のうちに、いろいろな着こなしを楽しんでみてください。
20代に似合う浴衣の選び方
20代の浴衣選びで「失敗した」という方に話を聞くと、色か柄の選び方が合っていなかったケースがほとんどです。基本のポイントを押さえるだけで、グッと似合う浴衣が選べるようになります。
色の選び方
20代には、明るく鮮やかな色も、落ち着いた大人色も、どちらも似合います。これが20代の特権です。
白・水色・ピンク・黄色・ラベンダーなど明るい色は、20代の肌の明るさと合わさって清潔感のある印象になります。紺・黒・深緑などの落ち着いた色は、20代が着ると「大人っぽい」印象になり、おしゃれ感が出ます。
くすみカラーやアースカラーも、20代には今っぽいおしゃれな印象になります。
迷ったら、自分が普段洋服で着ている好きな色に近いものを選ぶと、着こなしに統一感が出やすいです。または、試着して「なんとなく気分が上がる」と感じた色を選ぶのが一番失敗しません。
柄の選び方
20代は、大柄・中柄・小柄どれでも似合います。柄の主張が強くなりすぎることを心配する必要はありません。
華やかな大花柄は20代の明るさとよくマッチします。伝統的な和柄(麻の葉・矢絣・縞・市松など)は年代を問わず素敵ですが、20代が着ると「モダンで粋」な印象になります。最近はレトロポップなデザインやモダンなパターンの浴衣も多く、流行の柄を取り入れやすいのも20代ならではです。
避けたほうがいいものは特にありませんが、全体のバランスは意識しましょう。柄が派手なら帯はシンプルに、帯を個性的にするなら浴衣の柄はすっきりしたものにすると、コーディネートがまとまりやすくなります。
帯・小物の合わせ方
帯の結び方や小物選びで、浴衣の印象は大きく変わります。20代は様々なスタイルが似合うので、自分の好みや雰囲気に合わせて選んでみてください。
文庫結びはかわいらしい印象で、20代前半に特によく合います。半幅帯でリボン系の結び方にすると、ポップで明るい印象になります。少し大人っぽくしたいなら、貝の口や一文字結びもよく合います。
かごバッグ・うちわ・巾着など浴衣の小物も、色や柄で遊べるのが20代の楽しさです。浴衣と帯に使っていない色を小物に入れると、コーディネートに奥行きが出ます。
20代が浴衣をもっと楽しむポイント
浴衣の基本的な選び方を知った上で、20代ならではの楽しみ方もご紹介します。
友達とのコーデ合わせを楽しむ
20代は友達と一緒にお祭りや花火大会に行く機会が多いと思います。浴衣でそろえるとき、完全にお揃いにするより「色を統一する」「柄のテイストを合わせる」といった緩やかな合わせ方のほうが、それぞれの個性が出て素敵に見えます。
事前に「今年は涼しい色系でそろえよう」「レトロな雰囲気で行こう」と大まかな方向性だけ決めておくと、写真を撮ったときにまとまりよく仕上がります。
着付けをプロにお願いしてヘアも整える
浴衣を着るなら、ヘアスタイルも一緒に考えると全体の印象がグッと変わります。浴衣にはアップスタイルが定番ですが、20代には崩したシニョンやハーフアップなどのルーズなまとめ髪もよく似合います。
自分で着付けもヘアセットもするのが難しければ、出張着付けサービスを使う方法があります。着付け師がご自宅まで来て着付けをしてくれるため、自分で準備する手間が減ります。ヘアセットも同時にお願いできます。
着る機会を増やすと着こなしが上手くなる
浴衣は着る回数を重ねるごとに、自分に合う着こなしがわかってきます。20代のうちはお祭り・花火大会はもちろん、夏の食事会や縁日など、積極的に着る機会を増やしてみましょう。慣れてくると帯の結び方や着崩れの直し方も自然と身につきます。
着付けに不安があるならプロに頼む方法も
「自分で着付けができない」「帯がうまく結べない」という方でも、出張着付けサービスを使えば安心して浴衣でお出かけできます。
着付け師がご自宅やご指定の場所まで来て、着付けを行います。自分で着付けるより着崩れしにくく、長時間のお出かけでも安心です。
らくらく着付け屋では、浴衣の着付けを2,500円〜で承っています。大阪市内への出張交通費は600円です。ヘアセットも合わせてご依頼いただけます。「初めて浴衣を着る」「久しぶりで不安」という20代の方のご相談もお気軽にどうぞ。
よくある質問
20代と浴衣についてよくいただくご質問をまとめました。
Q: 社会人になってから浴衣を着るのは、子どもっぽいですか?
A: 子どもっぽくはありません。浴衣は大人が夏に楽しむ和装であり、社会人が着ることは自然なことです。むしろ社会人の浴衣姿は「大人っぽい」「落ち着いて見える」という印象になります。20代社会人の浴衣姿は、お祭りや花火大会でも普通によく見られます。
Q: 20代が浴衣を着て浮きませんか?
A: 浮きません。お祭りや花火大会では、20代の浴衣姿は一番自然に見える年代のひとつです。「かわいい」「素敵」と好意的に見られることがほとんどです。自分が気にするほど、周りは気にしていません。
Q: 背が高い(または小柄な)20代でも浴衣は似合いますか?
A: 似合います。浴衣は体型を選びません。背が高い方は大柄や縦縞が映えます。小柄な方は中柄・小柄のほうがバランスよく見えます。着付け師に相談すれば、体型に合わせた着付けと柄選びのアドバイスをもらえます。
Q: 浴衣を自分で着たことがないのですが、一から教えてもらえますか?
A: 出張着付けサービスをご利用いただければ、着付けはすべてお任せいただけます。着付けを教えるレッスンではなく、「当日着せてもらう」形になりますが、着付けができなくても浴衣でお出かけできます。
Q: 浴衣でトイレはどうすればいいですか?
A: 着崩れが心配な方が多いポイントです。裾をしっかり持ち上げて帯の中に折り込むようにすれば、着崩れを最小限に抑えられます。プロに着付けをしてもらった場合は、着崩れしにくい仕上げになっているため、トイレ後に少し整えるだけで大丈夫です。
まとめ
20代が浴衣を着るのはおかしくありません。むしろ20代は浴衣の色・柄・スタイルの選択肢が最も広い、浴衣を自由に楽しめる年代です。
ポイントをまとめると、次の通りです。
- 浴衣に年齢制限はない。20代は鮮やかな色・大柄・トレンドデザインまで幅広く似合う
- 迷ったら普段好きな色に近いものを選ぶと、着こなしに統一感が出やすい
- 帯や小物で遊べるのが20代ならではの楽しさ
- 着付けに不安があれば出張着付けサービスを活用する